ゴキブリは柑橘系の匂いを嫌うため、レモンやオレンジなどの果皮や精油を活用することで、効果的な対策が可能です。柑橘系の匂いは、ゴキブリだけでなく、他の害虫にも忌避効果があると言われています。ここでは、柑橘系の匂いを使ったゴキブリ対策について、具体的な方法を紹介します。まず、最も手軽な方法は、レモンやオレンジなどの果皮を乾燥させて利用する方法です。食べ終わった後の果皮を捨てずに、天日干しや電子レンジで乾燥させます。乾燥させた果皮は、細かく砕いて小袋やネットに入れ、ゴキブリの通り道や巣を作りやすい場所に置きます。例えば、キッチンのシンク下、食器棚の中、ゴミ箱の近くなどです。果皮の香りが薄れてきたら、新しいものと交換しましょう。次に、柑橘系のアロマオイル（精油）を使う方法も効果的です。レモン、オレンジ、グレープフルーツなどのアロマオイルを、アロマディフューザーで焚いたり、アロマスプレーを作って使用したりします。アロマスプレーの作り方は、無水エタノール、精製水、柑橘系のアロマオイルを混ぜるだけです。スプレーボトルに入れ、ゴキブリの侵入経路や巣を作りやすい場所に定期的にスプレーします。ただし、アロマオイルを使用する際は、ペットや小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。直接肌に触れたり、誤って口に入れたりしないよう、取り扱いには十分気を付けてください。また、柑橘系の香りは、ゴキブリ対策だけでなく、消臭効果やリラックス効果も期待できます。リビングや寝室など、リラックスしたい空間で使用するのもおすすめです。ただし、柑橘系のアロマオイルの中には、光毒性を持つものがあります。光毒性とは、日光に当たると皮膚に炎症やシミなどのトラブルを引き起こす可能性がある性質のことです。レモンやグレープフルーツなどのアロマオイルを使用する際は、直射日光が当たらない場所で使用するか、夜間のみ使用するようにしましょう。