家の中のやけど虫対策!発生源と侵入経路を断つ
やけど虫は、正式名称をアオバアリガタハネカクシといい、体長7mmほどの小さな昆虫です。しかし、その体液にはペデリンという有毒物質が含まれており、皮膚に付着すると線状皮膚炎を引き起こし、やけどのような症状が現れます。このやけど虫、一体どこから家の中に侵入してくるのでしょうか。そして、どのように対策すれば良いのでしょうか。やけど虫の発生源は、主に水田や畑、草地などの湿った場所です。成虫は5月から10月頃にかけて発生し、特に6月から7月にかけて最も多く見られます。やけど虫は、夜行性で、光に誘引される習性があります。そのため、夜間に家の明かりに引き寄せられて飛来し、窓やドアの隙間から侵入してくることが主な侵入経路となります。また、洗濯物に付着して家の中に持ち込まれることもあります。さらに、人が外出先から帰宅する際に、衣服や持ち物に付着して侵入することもあります。やけど虫の侵入を防ぐためには、まず、窓やドアの開閉に注意することが重要です。特に夜間は、窓を開けっ放しにしないようにしましょう。網戸を使用する場合は、目の細かいものを選び、破れや隙間がないか確認しましょう。洗濯物を取り込む際は、よくはたいてから取り込むようにしましょう。特に、夜間に洗濯物を取り込む場合は、明るい場所で確認し、やけど虫が付着していないか注意深く確認しましょう。外出先から帰宅した際は、衣服や持ち物をよく払い、やけど虫が付着していないか確認しましょう。また、やけど虫の発生源となる水田や畑、草地などが家の近くにある場合は、草刈りなどを行い、やけど虫の発生を抑制することも有効です。もし、家の中でやけど虫を見つけた場合は、絶対に素手で触らないようにしましょう。体液が皮膚に付着すると、炎症を引き起こす可能性があります。ほうきやちりとりでそっと外に追い出すか、殺虫剤を使用しましょう。殺虫剤を使用する場合は、ピレスロイド系の殺虫剤が効果的です。やけど虫の発生源と侵入経路を理解し、適切な対策を講じることで、やけど虫の被害を防ぐことができます。