バルサンは、室内の害虫駆除に効果的な燻煙剤ですが、使い方を間違えると、家具や家電製品などに悪影響を及ぼす可能性があります。特に、家具は素材や塗装の種類によって、バルサンの成分に反応し、変色やシミ、劣化などの原因となることも。この記事では、バルサン使用時の家具への影響と、影響を最小限に抑えるための正しい使い方、そして注意点について詳しく解説します。まず、バルサンの成分は、主にピレスロイド系の殺虫成分です。ピレスロイドは、昆虫の神経系に作用し、麻痺させることで殺虫効果を発揮します。しかし、この成分は、一部の素材や塗装に対して、変色やシミなどの影響を与える可能性があります。特に、注意が必要なのは、以下の様な家具です。「ニスやワックスが塗られた木製家具」：ニスやワックスは、バルサンの成分によって変質したり、白く濁ったりする可能性があります。「革製品」：革製品は、バルサンの成分によって変色したり、硬くなったりする可能性があります。「合成皮革製品」：合成皮革製品は、バルサンの成分によって表面が劣化したり、ベタついたりする可能性があります。「金属製の装飾品が付いた家具」：金属製の装飾品は、バルサンの成分によって変色したり、錆びたりする可能性があります。「漆塗りの家具」：漆塗りの家具は、バルサンの成分によって変色したり、光沢が失われたりする可能性があります。これらの家具は、バルサンを使用する前に、必ずカバーをかけるか、別の部屋に移動させるなどの対策が必要です。カバーをかける場合は、ビニールシートや新聞紙などを使用し、隙間がないようにしっかりと覆いましょう。また、バルサンを使用した後は、必ず換気を十分に行い、床や壁、家具などを水拭きして、薬剤を拭き取りましょう。これらの対策を行うことで、バルサンによる家具への影響を最小限に抑えることができます。しかし、完全に影響を防ぐことは難しいため、大切な家具や高価な家具がある場合は、バルサンの使用を控えるか、専門業者に相談することをおすすめします。