家の中で見つけた一匹の小さなゴキブリの赤ちゃん。「まだ小さいから」と放置してしまうと、それはあっという間に成長し、次世代を産む親となり、ネズミ算式にその数を増やしていきます。ゴキブリの赤ちゃんの驚異的な成長速度と繁殖サイクルを知れば、早期駆除がいかに重要であるかが理解できるでしょう。ゴキブリの赤ちゃん(幼虫)は、孵化してから成虫になるまでに、脱皮を繰り返して成長します。その期間や脱皮の回数は、種類や温度、餌の量といった環境条件によって大きく異なります。例えば、日本の家庭でよく見られるクロゴキブリの場合、25℃程度の快適な環境下では、孵化してから成虫になるまでに約6ヶ月から1年半かかります。その間に、8〜10回の脱皮を行います。一方、飲食店などで問題となり、家庭への侵入も増えているチャバネゴキブリは、さらに成長が速く、同じく25℃の条件下では、わずか2ヶ月程度で成虫になってしまいます。これは、一年間に3〜4世代もの繁殖が可能であることを意味します。そして、恐ろしいのはここからです。一匹のメスの成虫は、その生涯で何度も産卵を繰り返します。クロゴキブリは生涯に15〜20回、チャバネゴキブリは3〜7回の産卵を行います。チャバネゴキブリの場合、一度に約40匹が生まれるとすると、一匹のメスから生涯で最大280匹もの子供が生まれる計算になります。さらに、その子供たちが2ヶ月後にはまた新たな親となって繁殖を始めるのです。このサイクルを放置すると、計算上、一年後には一匹のメスから数万匹以上の子孫が生まれる可能性すらあるのです。もちろん、これは全ての個体が生き残り、繁殖に成功した場合の理論値ですが、ゴキブリが持つ爆発的な繁殖能力のポテンシャルを示しています。たった一匹の赤ちゃんを放置することが、数ヶ月後には家がゴキブリの巣窟と化す引き金になりかねない。この事実を肝に銘じ、一匹でも見つけたら即座に行動を起こすことが、何よりも重要です。
ゴキブリの赤ちゃんの成長速度!放置がいかに危険か