この記事では、蜂に刺された際の応急処置と、病院を受診するべき目安について詳しく解説します。まず、蜂に刺されたら、以下の手順で応急処置を行いましょう。1. 安全な場所に移動する:蜂は、刺した相手を攻撃し続ける習性があります。まずは、その場から離れ、安全な場所に移動しましょう。2. 針を取り除く:ミツバチの場合、針が皮膚に残ることがあります。針が残っている場合は、ピンセットや毛抜きなどを使って、慎重に抜き取りましょう。この際、無理に押し出したり、指でつまんだりすると、毒嚢を潰してしまい、さらに毒が注入される可能性があるため、注意が必要です。3. 傷口を洗う:傷口を水で洗い流し、清潔にしましょう。石鹸を使って洗うと、さらに効果的です。これにより、傷口から細菌が侵入するのを防ぐことができます。4. 患部を冷やす:氷嚢や冷たいタオルなどを当てて冷やすことで、痛みや腫れを和らげることができます。5. 薬を塗る:市販の抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を使用するのも効果的です。これらの薬は、かゆみや炎症を抑える効果があります。ただし、使用する際は、必ず説明書をよく読み、用法・用量を守りましょう。これらの応急処置を行っても、症状が改善しない場合や、以下の様な症状が現れた場合は、速やかに病院を受診しましょう。「全身のじんましん、かゆみ」:アナフィラキシーショックの初期症状である可能性があります。「息苦しさ、呼吸困難」:気道が腫れて、呼吸困難になっている可能性があります。「めまい、ふらつき、意識障害」:血圧が低下し、意識障害を起こしている可能性があります。「吐き気、嘔吐、腹痛」:消化器系の症状が現れている可能性があります。「動悸、頻脈」:循環器系の症状が現れている可能性があります。これらの症状は、アナフィラキシーショックの兆候であり、命に関わる危険性があります。速やかに救急車を呼び、適切な処置を受ける必要があります。また、過去に蜂に刺されたことがあり、アレルギー反応が出たことがある方は、特に注意が必要です。再度蜂に刺されると、アナフィラキシーショックを起こす可能性が高くなります。蜂に刺された場合は、自己判断せずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。