アシナガバチの活動は、太陽の光や気温に大きく影響されます。では、天気が悪い雨の日や曇りの日、彼らの活動時間はどう変化するのでしょうか。その行動パターンを知ることは、天候に応じた安全対策を考える上で役立ちます。まず、雨が降っている日ですが、アシナガバチは基本的に巣の外で活動することはありません。彼らの羽は、雨粒に濡れると重くなり、うまく飛ぶことができなくなります。そのため、雨の日は、ほとんどの蜂が巣の中に留まり、じっと天候の回復を待っています。巣の周辺を蜂が飛び回ることはないので、一見すると安全に思えるかもしれません。しかし、これには注意が必要です。巣の中に全ての蜂が密集しているため、この状態で巣に振動を与えたり、石を投げつけたりといった刺激を加えると、巣の中にいる蜂が一斉に飛び出してきて、大群に襲われるという最悪の事態を招く可能性があります。雨の日は、巣の周辺が静かだからといって、決して油断してはいけません。次に、曇りの日や、雨が降る前後の湿度の高い日です。このような日は、晴天時に比べて活動はやや鈍る傾向にあります。気温が低い曇りの日などは、巣から出てくる蜂の数も少なくなり、活動時間も短くなります。しかし、完全に活動を停止するわけではありません。餌集めなど、最低限の活動は行います。むしろ、曇りの日には注意すべき点があります。それは、蜂が遠くまで飛ばず、巣の近くで活動することが多くなるということです。そのため、巣の周辺での人間との遭遇率は、かえって高まる可能性もあります。また、気圧の変化などを感じて、蜂が神経質になっていることも考えられます。普段よりも攻撃的になっている可能性も否定できません。結論として、アシナガバチの活動は、天候が悪い日には不活発になりますが、危険度がゼロになるわけではありません。特に、全ての蜂が巣に集まっている雨の日に巣を刺激する行為は、晴天時以上に危険です。天候に関わらず、巣には近づかないという基本原則を守ることが、最も重要な安全対策です。
雨の日や曇りの日、アシナガバチの活動はどう変わる?